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フォークリフトヒヤリハット事例集と報告書の書き方・例文

フォークリフト ヒヤリハット 運転と操作方法

ヒヤリハットとは事故が起きる一歩手前の事象です。予想外の出来事に「ひやりとした」「ハッとした」ことが由来になります。

また、ヒヤリハットはハインリッヒの法則にも用いられます。

1つの重大事故の背後には29の軽微な事故が存在し、29の軽微な事故の背後には300件のヒヤリハットが存在するという法則です。

フォークリフトの事故を削減するためにはヒヤリハットを探し対策することが必要不可欠です。

ヒヤリハットを活用し安全な職場環境を目指しましょう。

ヒヤリハットイラスト付き事例集

ヒヤリハット事例共有の目的は安全意識向上です。

ヒヤリハット事例のイラストを作業場に掲示し、危険個所や危険作業の注意喚起を促しましょう。

倉庫・工場の屋内作業の事例

フォークリフトの死角

フォークリフト 死角

フォークリフトに荷を積載すると死角が多くできます。積載時は前進走行では安全確認できないので注意が必要です。

物陰

倉庫や工場内は見通しが悪い箇所が存在します。

物陰から急に歩行者が飛び出てくると危険です。作業者と歩行者への注意喚起が必要になります。

曲がり角

急旋回

フォークリフトは小回りが利くため、旋回時に転倒する危険があります。減速を促し無理な旋回を防止しましょう。

高所荷役作業

高所作業 

高所作業は落下物への対策が必要です。作業半径を立ち入り禁止にし、荷崩れを防止する対策を講じましょう。

初心者

初心者ヒヤリハット

初心者は不慣れなため視野が狭いです。周囲の安全確認の徹底し操作しましょう。

後退

後方確認 ヒヤリハット

後退時はミラーノン確認死角ができます。目視でも確認も必要です。

前進

前方注意 ヒヤリハット

フォークリフトに荷を積載すると死角が多くなります。積載時リフトを上昇させたままの走行は危険です。

重量物

重量物 ヒヤリハット

積荷に重量があると不安定な走行になります。リフトを上昇させたままの走行は危険です。

段積み

段積み ヒヤリハット

段積みはフォークリフトで荷をリフトするため死角ができます。積み荷の左右から覗き込み確認が必要です。

路面

悪路 ヒヤリ鳩

路面が濡れているとタイヤが滑りやすくいです。

傾斜

坂道 ヒヤリハット

傾斜地ではフォークリフトがバランスを崩しやすいです。

運送業の事例

積み込み

積み込み ヒヤリハット

フォークリフトでトラックへの積み込み時は、ドライバーや作業員が近くにいないか周囲を確認しましょう。

トラックヤード

トラックヤードヒヤリハット

トラックヤードはトラックが動き出す可能性があるので注意が必要です。

ヒヤリハット資料

>>>日本財団図書館 ヒヤリハット事例集

>>>厚生労働省 ヒヤリハット事例

ヒヤリハット書き方と例文

ヒヤリハットの収集には、作業者からの報告が必要です。

まずは、ヒヤリハットを作業者から定期的に報告する仕組みづくりをしましょう。

ヒヤリハット報告書を作成し、書面でヒヤリハットを収集する方法が最適です。

報告書には下記の項目を設けます。

  • ヒヤリハット報告書の項目
  • 作成日時
  • 当事者の基本情報
  • ヒヤリハット内容
  • 発生原因
  • 再発防止対策

ヒヤリハット内容の記入例

ヒヤリハットに遭遇した状況を簡潔に記入します。

「フォークリフトで前進走行していたら、死角から人が飛び出してきて接触しそうになりヒヤリとした。」

ヒヤリハット発生原因の記入例

運転操作だけでなく、心理的な原因も記入しましょう。

「フォークリフトの走行速度が速かった。」

「人が出てこないという思い込みがあった。」

ヒヤリハット再発対策の記入例

対策は運転者の対策だけでなく作業環境などの、間接的要因もあります。

「物陰などの死角から人が飛び出してくる可能性があるので、走行中は速度を落として危険に備える。」

「フォークリフト作業場に歩行者は不用意に近づかない。」

ヒヤリハット報告書

報告書の一例です。作業や管理状況に応じて項目を変えて作成しましょう。

フォークリフト ヒヤリハット 報告書

ヒヤリハット対策

対策書からヒヤリハットを集めた次は、ヒヤリハットを分析し対策を講じましょう。

ヒヤリハット対策書を項目毎に分析し、危険個所や危険作業を把握し対策を考えます。

次に、危険個所や危険作業を作業員に周知しヒヤリハット対策を共有してください。

ヒヤリハット対策は実際に作業場で起きた事例のため、的確な事故対策となります。

死角対策

ヒヤリハット事例で多いのが死角に潜む危険です。フォークリフト作業による死角は2種類あります。

  1. フォークリフトの死角
  2. 障害物による死角

カウンターフォークリフト運転席は左寄りにあるため、右後方が死角になりやすいです。

バック走行時に右後方を確認するためには、上半身を右後方にひねる必要があります。

しかし、上半身をひねるだけでは確認が不十分で死角が生まれやすいです。

右後方を確認するときは、目視とミラーで確実に安全確認をする教育が必要です。

また、荷物が保管してある倉庫や機械が設置されている工場では、死角となる障害物が多く存在します。

フォークリフト運転者は「死角から人や乗り物が飛び出してくるかもしれない」という心構えが必要です。

危険個所・危険作業の共有

ヒヤリハットが多発する地点や作業が存在する場合、優先的に注意喚起を促しましょう

作業者への危険個所や危険作業の周知が、事故防止対策となります。

新人教育に生かす

フォークリフトの経験が浅い新人は、視野が狭く危険個所を見落としやすいです。

ヒヤリハット報告書で集めた情報を研修や教育に用いれば、事故を未然に防げます。

歩行者の意識改善

歩行者には、作業中のフォークリフトには絶対に近づかせない指導が有効な対策になります。

フォークリフト作業者が歩行者を必ず認識しているとは限りません。

原則、近づかない。近づくときは声を必ず掛けることを徹底しましょう。

まとめ

フォークリフトのヒヤリハットは人命にも関わる危険が潜んでいます。

ヒヤリハットを社内だけに限らず、関連会社間でも共有することが望ましいです。

ヒヤリハット事例の原因の多くは死角や確認不足によるものが多いです。

フォークリフト作業者には、確実に目視で確認する習慣を身に着けるように訓練しましょう。

歩行者にはフォークリフトに近づかないという意識改革を行うことで、事故軽減つながります。

>>>フォークリフト危険予知トレーニング(KYT)進め方と事例集

>>>フォークリフト法令で定められた禁止作業と安全な作業計画

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