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フォークリフト国内トップメーカー4社の特徴と選ぶ際のポイント

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フォークリフトの導入を検討する際、多くの企業が直面するのが「どのメーカーを選べばよいのか?」という問題です。

本記事では、国内シェア上位を占める主要4メーカーの特徴を紹介し、メーカー選定時に押さえておきたいポイントを解説します。

フォークリフト国内大手メーカー4社

日本国内で主に使われているフォークリフトは、以下の4メーカーがシェアの大半を占めています。

  • トヨタL&F(株式会社豊田自動織機)
  • 三菱ロジネクスト株式会社
  • コマツ(小松製作所)
  • 住友ナコフォークリフト株式会社

最新の統計(2023年)では、トヨタが国内シェア40.2%と圧倒的なシェアを誇り、以下、三菱ロジネクスト、コマツ、住友ナコが続きます。

それぞれのメーカーには独自の強みがあり、使用環境やニーズによって最適な選択肢は異なります。

トヨタL&F(豊田自動織機)

トヨタは、1966年から現在まで国内販売台数1位を継続している業界のリーディングカンパニーです。

2023年にはシェア40%を突破し、今なお成長を続けています。

トヨタ製フォークリフトの特長は以下の通りです。

  • 独自の安全技術「SAS(System of Active Stability)」による横転防止機能
  • リチウムイオンバッテリー搭載機の普及に積極的
  • 全国270拠点以上の販売・サービスネットワーク
  • 燃費性能と静音性に優れたハイブリッドタイプも展開

国内シェアだけでなく、海外市場でも高く評価されており、世界的にもトップクラスのシェアを持ちます。

トヨタL&Fはトヨタ自動織機の社内カンパニーで、フォークリフトの製造と各地区の販売を手掛けています。

豊田自動織機は販売するフォークリフトの種類の多さも特徴です。

最大荷重0.5t~40tの車両にエンジン式とバッテリー式の両方ラインナップされています。

また、国外の企業買収にも乗り出しています。

  • 2012年カスケード社(アメリカ)・・・フォークリフトアタッチメント販売・製造最大手
  • 2014年タイリフト(台湾)・・・フォークリフトメーカー
  • 2017年ファンダランデ(オランダ)・・・マテハン業界大手

現在、世界シェアでも1位を獲得していますが、ドイツ大手のKion社と世界首位を争っているのが現状です。

三菱ロジネクスト株式会社

フォークリフト  三菱ロジネクスト

  • 電動・エンジン式フォークリフトの豊富なラインナップ
  • 三菱ブランドによる信頼性の高さとグローバル対応
  • 世界シェア第5位、日本国内シェアは2位
  • 各ブランドで専門性に応じた車両を展開

三菱ロジネクスト株式会社は、国内フォークリフトシェア2位、世界シェア5位の企業であり、2回の経営統合で発足した企業です。

前身企業由来の「ニチユ」「三菱」「TCM」および「ユニキャリア」というブランド名でも知られています。

経営統合前の社名であるニチユ三菱フォークリフト株式会社は、2013年に日本輸送機株式会社(ニチユ)が三菱重工業のフォークリフト事業を会社分割により承継して発足した企業です。

ニチユは、1939年に国内で初めてバッテリーフォークリフトを開発し、1958年には日本で初めてリーチフォーク(プラッター)を開発しました。

また、三菱重工はエンジンフォークリフトに強みがあり、北米や欧州などの海外市場を中心に幅広いニーズに応えていました。

TCMは、1949年に国産初のエンジンフォークリフトを製造し、大型特殊荷役車両に優位性を持ち、自動車技術を活かした技術開発で確固たる位置にあった。

2013年に日産フォークリフトと統合し、ユニキャリアとなりました。

三菱ロジスネクストは日本輸送機株式会社(ニチユ)、三菱工業、ユニキャリア、東洋運搬機製造(TCM)の4社が合併し、2017年から三菱ロジスネクストに社名が変更されたのです。

コマツ(小松製作所)

  • 堅牢で長寿命な設計思想
  • ICT・遠隔監視システムなどの先進技術導入
  • ハードな屋外作業にも適したモデルが多数
  • 国内シェア3位、世界シェア11位

小松製作所は、フォークリフトメーカーとしてカスタマーサポートに注力しており、2020年4月時点で約300箇所の拠点と約2,000人のサービススタッフを抱えています。

同社のフォークリフトは、建設用機械の技術を使用しており、扱いやすさで評判が良いです。

ラインナップは中型から大型が中心ですが、バッテリー車にも力を入れています。

さらに、自社で電子制御部品を開発し、車両の稼働状況をインターネットで確認できる独自の監視システムを提供するなど、他のメーカーにはないサービスを展開しています。

小松製作所は、2020年にフォークリフト世界シェア11位となりました。

小松フォークリフト株式会社というコマツ傘下のフォークリフト子会社があり、2018年にコマツ本体と合併しました。

同社の製品は建設機械の技術をベースに作られており、運転においても癖がなく、扱いやすさが高いのが特徴です。

また、中型から大型のラインナップが豊富で、車両の稼動状況を遠隔でも一目で把握できる遠隔監視システムも利用できます。

最近では、電動式フォークリフト2機種を全面刷新し、耐水性や防塵性、最高車速や登坂性能、走破性や段差乗り越え性能が大幅に向上しています。

小松製作所は、国内シェア3位、世界シェア11位のフォークリフトメーカーで、建機の技術をベースにした電子制御と環境性能、操作性の高さに定評があります。

住友ナコフォークリフト

  • 堅牢なシャーシとスムーズな操作性
  • ACインバーター制御による省エネ性能
  • リチウムイオン&鉛バッテリーのデュアルパワー車両あり
  • 国内シェア4位

住友重機械工業とアメリカのハイスター・エール社が合併してできた企業が、住友ナコフォークリフトです。

リチウムイオンと鉛バッテリのデュアル電源車両やリーチ式フォークリフトの小回り制御、業界トップクラスの低消費電力化など最新装備が特徴的です。

国内製品には見られないような頑丈さも特徴の1つで、さらにアメリカ製品の頑丈さを併せ持った商品を多く輩出しています。

住友ナコフォークリフトは、リチウムイオンと鉛バッテリの両特性を生かしたデュアル電源車両など、他メーカーとは一味違うラインナップが特徴です。

2002年に神鋼電機株式会社からフォークリフト事業を譲り受け、販売子会社としてシンコーフォークリフト株式会社を設立しており、「神鋼」ブランド名でも知られています。

フォークリフト及び物流機器の販売・リース・中古車販売、修理やアフターメンテナンスまでを事業内容としており、グループ会社として、住友ナコフォークリフト販売会社を設立しています。

住友ナコフォークリフトのシェアは国内4位であり、工場直結でユーザーのニーズに応える体制を目指している点も注目です。

フォークリフト国内シェアランキング

順位 メーカー名 シェア率
1 トヨタ 38.7%
2 三菱ロジネクスト 15.8%
3 コマツ 11.8%
4 住友 7.6%

フォークリフトメーカーの選び方

フォークリフトは高価な設備投資となるため、以下の点を総合的に考慮して選定することが重要です。

  • シェア・実績:市場での信頼性が高いメーカーほど保守部品やサポート体制が充実しています。
  • 近隣の営業所・サービス網:トラブル時に迅速な対応が可能か確認しましょう。
  • 安全機能の有無:転倒防止や自動停止など、安全装備の充実度も重要です。
  • 環境対応:電動化や排ガス規制への対応状況も近年は重視されています。
  • ランニングコスト:燃料代・メンテナンス費用を含めたトータルコストで比較を。
  • 実際のユーザーの意見:現場の使用感や整備のしやすさなどは現場担当者の声が参考になります。

まとめ

フォークリフトの導入においては、単に価格や性能だけでなく、シェア・サポート体制・用途適性など多角的な観点からメーカーを比較することが不可欠です。

国内ではトヨタが圧倒的なシェアを誇りますが、他メーカーもそれぞれの分野で高い評価を得ています。

自社の作業環境や荷役内容に最適な一台を選定するために、本記事を参考にぜひ各メーカーの強みを比較してみてください。

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