カウンターフォークリフトを操縦する際にレバーの本数が多くて迷ったことはありませんか。
実は、カウンターフォークリフトレバー配置はある程度決まっています。レバーの種類と配置の法則を理解して安全な操作を目指しましょう。
カウンターフォークリフトのレバーの種類
カウンターフォークリフトのレバーは3種類です。
- 前後進レバー(スイッチ)
- 操作レバー
- コンビレバー
前後進レバー
カウンターフォークリフトの前後進レバーはハンドル後ろ、左側か右側に付いています。乗用車で例えるとウィンカーかワイパーと同じ位置にあるレバーです。
前後進レバーが右側に配置されているのが国際規格です。カウンターフォークリフトでは左手がハンドルを握っていることが多いためと言われています。
レバーを上に向ければ前進、下に向ければ後退、真ん中がニュートラルになります。前後進スイッチとも呼ばれます。
操作レバーの種類と名称
カウンターフォークリフトの操作レバーの主な種類を表にまとめました。
種類 | 操作 | 動作 |
---|---|---|
リフトレバー | 前方に倒す | リフト下降 |
手前に引く | リフト上昇 | |
チルトレバー | 前方に倒す | マスト前傾 |
手前に引く | マスト後傾 | |
サイドシフトレバー | 前方に倒す | 左移動 |
手前に引く | 右移動 | |
回転レバー | 前方に倒す | 左回転 |
手前に引く | 右回転 | |
プッシュプルレバー | 前方に倒す | クリッパー開 |
手前に引く | クリッパー閉 |
※実際の操作とは異なる場合もあります。実際の操作はフォークリフトの本体の説明書をご確認ください。また、プッシュプルに関しては別途付属のスイッチ操作が伴います。
コンビレバー
コンビレバーは前後進レバーと操作レバーが一体化になったレバーです。コマツカウンターフォークリフトのアリオンという機種で実装されています。
レバーが一体化しているので、操作の工程が減り作業効率も良くなります。
また、レバーがシートの横に設置されているため、腕を上げたままする必要が無いので疲れにくいというメリットもあります。
カウンターフォークリフトの操作レバー配置
カウンターフォークリフトの操作レバーは2本が通常です。左からリフトレバーとチルトレバーの配列になります。
操作レバーはオプションで追加可能で、使用頻度の高い順から左に配置するのがセオリーです。これはシートに座ったときに、左側に配置されたレバーの方が運転者の近くにあり、右手で操作しやすいからです。
操作レバーが3本配置の場合はサイドシフトレバーが多く、4本配置の場合はサイドシフトレバーと回転レバー又はプッシュプルレバーが多くみられます。
また、レバー配置はオプションで変更できるので、同じ機種でもレバー配置が違うことがあります。レバー表示を確認し慎重な操作が必要です。
操作レバー3本配置の例
配列 | |
---|---|
リフトレバーⓁ | ⓁⓉⓈ |
チルトレバーⓉ | |
サイドシフトレバーⓈ |
操作レバー4本配置の例
配列 | |
---|---|
リフトレバーⓁ | ⓁⓉⓈⓇ |
チルトレバーⓉ | |
サイドシフトレバーⓈ | |
回転レバーⓇ |
配列 | |
---|---|
リフトレバーⓁ | ⓁⓉⓅⓈ |
チルトレバーⓉ | |
サイドシフトレバーⓈ | |
プッシュプルレバーⓅ |
まとめ
カウンターフォークリフトには、前進と後進を切り替える前後進レバーとマストやアタッチメントの操作を行う操作レバーがあります。
また、前後進レバーと操作レバーが一体化したコンビレバーも実装され利便性も向上しています。
カンターフォークリフトのレバー配置は左から順番にリフトレバー、チルトレバーと配置されています。3本目以降はオプションによる追加で使用頻度の高い順番から左に配置するのセオリーです。
初めて操縦するフォークリフトではレバー表示で配置を確認し誤操作の無いように注意しましょう。
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