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フォークリフトパレットの基礎知識|種類・サイズ・選び方を徹底解説

フォークリフト パレット フォークリフト基本情報

パレットとは?物流における基本アイテム

パレットとは、フォークリフトで荷物を安全かつ効率的に運搬・保管するための台です。形や材質、用途はさまざまで、物流現場での作業効率を大きく左右する重要なアイテムです。

物流業者だけでなく、倉庫・工場での保管作業や出荷作業でも頻繁に使われており、正しい知識と選定が安全管理やコスト削減にも直結します。

パレットの材質の種類と特徴

パレットは材質により積載する荷物や、適した作業用途が異なります。

材質による違いや特徴を理解し、輸送や保管に適したパレットを選択して下さい。

木製パレット|安価で導入しやすい

木製パレットは世界でいちばん多く流通しています。原料となる木は針葉樹が多いです。

  • メリット:コストが安く、修理が簡単/積荷が滑りにくい
  • デメリット:水分を吸収しやすく、重量が増す

木製パレットは、他の材質のと比べ生産に必要なコストが低いため、導入しやすいです。

そのため、海外への送付など、パレットを1回だけ使用するケースに適しています。

また、パレット表面がざらざらしているので積載物が滑りにくいです。

しかし、木製のため水分を吸収します。重くなったり、滑りやすくなったりするので注意が必要です。

プラスチック(樹脂)パレット(プラパレ)|耐久性と清潔性が強み

プラスチックパレットの特徴は以下の3つです。

  • メリット:軽量・高耐久・水洗い可能
  • デメリット:初期コストがやや高め

プラスチックパレットはプラパレと呼ばれ、ポリプロピレンやポリエチレンなどの合成樹脂で製造されます。

合成樹脂を加工することで強度を高め、軽量化も実現しています。

耐水性にも優れているため腐食の心配もなく、洗浄することで衛生的に運用可能です。

形状も自由度が高く、着色もできるため用途ごとに使い分けしやすいです。

導入コストは木製パレットより高いですが、破損が少ないため耐久年数はプラスチックパレットの方が長くなります。

そのため、パレットを長期間運用する場合はプラスチックパレットが適しています。

強度の高さを生かして、フォークリフト用の差し込み口が4方向に設置されたパレットも多いです。

金属パレット|高強度で長寿命

  • メリット:強度が非常に高く、重荷物にも対応
  • デメリット:高価・重い・補修に技術が必要

金属製パレットの材質は、鉄やアルミです。

耐久性や強度は、他の材質の群を抜いて高くなっています。

しかし、コストが高く重量が重いデメリットがあります。

破損した際も、補修に専門的な技術が必要なため、時間とコストが必要です。

平パレットよりも、ボックスパレットやポストパレットで運用されることが多いです。

紙(ダンボール・ファイバーボード)パレット|軽量&リサイクル対応

  • メリット:非常に軽く、リサイクル可能
  • デメリット:湿気や重荷に弱い

紙パレットは、特殊なクラフト紙が原料です。段ボールパレット(段パレ)とも呼ばれます。

紙パレットは軽量で手で持ち運び可能ですが、他の材質と比べると強度が弱くなります。

しかし開発技術の向上により、5t程度の重量まで耐えられるパレットも開発されています。

また、紙パレットはリサイクル可能なため、環境にもやさしいです。

パレットの形状種類|作業内容に応じて使い分け

パレットの主要な形状は7種類あります。

荷物の形状や保管方法、輸送方法に適した形状を選択しましょう。

種類 特徴 用途
平パレット 最も一般的な形状。多くの現場で標準使用。 物流・倉庫全般
ボックスパレット 側面あり。壊れやすい製品に。 自動車部品・電化製品など
ロールボックスパレット キャスター付き。カゴ台車として店舗納品に便利。 小売・配送センター
ポストパレット 柱付きでスタッキング可能。 重ね置きが必要な倉庫
シートパレット 樹脂・紙製の薄型。袋モノに適す。 穀物・肥料等の袋製品
サイロパレット 漏斗型で粉体に対応。 粉末製品、穀物
タンクパレット 液体を安全に運搬。 食品・化学薬品

平パレット

平パレットは平らな板状のパレットで、もっとも多く流通しています。

表面は軽量化のため穴が開いていたり、落下防止の滑り止め加工されていたりさまざまです。

また、前後左右にはフォークリフトやハンドリフトの爪の差込口が設けられています。

裏面はフォークリフトの爪支える下駄が付いているタイプや、裏面も積載に使用できるリバーシブルタイプもあります。

ボックスパレット

ボックスパレットは底面以外に3または4面に板がついた箱の形状をしたパレットです。

側面の板は、網や格子の形状をしたパレットが多く、鉄や樹脂で製造されています。

側面の板は、固定式、開閉式、折り畳み式、取り外し式などさまざまです。

箱の中に製品を格納し運ぶので、傷つきやすい製品や、崩れやすい製品の運搬で活躍します。

ロールボックスパレット

ロールボックスパレットは滑車付きのボックスパレットです。

カゴ台車とも呼ばれ、スーパーやドラッグストアなど小売店への納品で多く利用されています。

ロールボックスパレットは底面を折りたたむことが可能です。

そのため空荷の回収を集約して行えます。

ポストパレット

ポストパレットは底面の4角に支柱のあるパレットです。

荷物を載せたままラックのように重ねて使用できるので、省スペース化ができます。

支柱も取り外し式や、折り畳み式があるので、必要に応じて使い分けも可能です。

シートパレット

シートパレットはクラフト紙や樹脂を用いた薄いシート状のパレットです。米や小麦、肥料など袋に詰められた製品を運用する際に多く利用されています。

シートパレットはプッシュプルフォークリフトのみで荷役作業できます。

サイロパレット

サイロパレットはサイロ(漏斗)の形状をしたパレットです。

穀物など粉末状の製品の持ち運びに使用されます。

上部には蓋があり、側面は密閉されています。下部には開閉口があります。

タンクパレット

タンクパレットは、液状の製品を運用するパレットです。

金属の枠に内にタンクが設置された形状で、上部または下部に開閉口があります。

パレットサイズの規格一覧|物流に合った選定が重要

パレットサイズは国内に数種類の規格があります。

日本のパレットの標準サイズは1100×1100×144㎜です。

JIS規格により定められており、T11型パレット(イチイチパレット)と呼ばれます。

JIS規格(日本工業規格)の代表サイズ

  • 1,100mm × 1,100mm × 144mm T11型(標準サイズ)
  • 1,200×1,000mm(国際輸送向け)
  • 1,100×900mm
  • 1,100×800mm(ユーロパレット互換)

パレットの用途別種類

ディスポーザブルパレット(ワンウェイパレット)

ディスポーザブルパレットはワンウェイパレットとも呼ばれ、1回の使用を目的としたパレットです。

出荷のみで戻りがない荷物の出荷に用いるため、安価な紙製や木製パレットが適しています。

リターナブルパレット

リターナブルパレットは、繰り返し使用することが目的のパレットです。

長期間使用するため、耐久性の高いプラスチックパレットの運用が適しています。

木製パレットでも運用可能ですが、プラスチックパレットに比べ腐食や破損のリスクが高いです。

企業間の輸送などに用いられていますが、パレットが紛失するリスクがあるため管理が難しい一面もあります。

同一事業所内で運用するパレットをキャプティブパレット、同じ業界の取り決めによって定められた同じ形状のパレットをエクスチェンジパレットと呼びます。

また、業界を超えて広範囲で利用される同一仕様のパレットをプールパレットと呼びます。

レンタルパレット

レンタルパレットは必要に応じたサイズ、枚数をレンタル契約できるサービスです。

レンタルパレットを利用すれば、在庫管理が不要になります。

パレットは紛失や破損、在庫不足など管理にてまとコストがかかります。

さらに自社でパレットを所有する場合は、レンタルより3倍の枚数が必要です。

レンタルパレットの利用で、パレットの作成や管理業務が不要になります。

無料の木製パレット入手方法

木製パレットはジモティーを利用すれば、無料で入手できます。

木製パレットは処分に費用が掛かるため、ジモティー掲示板では不要な木製パレットの引き取り手を探している投稿も多いです。

中古である点と、自身で引き取る必要がある点が問題なければ無料で木製パレットを入手できます。

ホームセンターで木製パレットを譲ってもらえるという、公式な情報は見つかりませんでした。

パレットを無料で入手したい場合はジモティーの利用がおすすめです。

最適なパレット選びで物流効率&安全性アップ

パレットの選定には「材質」「形状」「サイズ」「用途別の特性」を総合的に見て判断することが重要です。コストだけでなく、安全性・耐久性・再利用性を考慮して、現場に合った選択をしましょう。

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