フォークリフト運転技能講習は実技と学科講習に分かれており、講習に応じた服装で参加する必要があります。
教習所によっては、実技講習に適した服装でないと講習を受講できないこともあるので注意が必要です。
この記事ではフォークリフト講習に適した服装の基準を紹介します。
フォークリフト講習に私服での参加を検討されている方は参考にしてみてください。
フォークリフトの実技講習に適した服装
実技講習を受講する際は肌の露出がない服装を選ぶ必要があります。
安全性を高めるために半袖での受講が認められていない教習所もあります。
フォークリフトの実技講習には作業着があれば最適ですが、私服でも問題ありません。
しかし、教習所によっては禁止とされている服装もあります。
服装次第では講習を受講できない可能性もあるので、事前に確認が必要です。
長袖・長ズボンで動きやすく安全な服装
フォークリフトの実技講習は長袖・長ズボンがおすすめになります。
なぜなら、肌の露出があるとケガの危険性があるからです。
また、動きやすい服装も求められます。
フォークリフト運転時はペダル・レバーの操作や、左右前後の確認、指差呼称、乗降など、さまざまな動作があるためです。
ワイドパンツのようにシルエットが極端に大きい服は、乗降や運転操作の邪魔になります。
逆にタイトで締め付けが強過ぎる服装もからだをうまく動かせません。
適度にフィットする動きやすい服装を選びましょう。
半袖は容認されている教習所もありますが、NGな教習所もあります。
作業着が半袖の場合は、長袖のインナーを着ればいいのですが、夏場ですとかなり暑いです。
半袖の上に薄手の羽織れる長袖を準備した方が、フォークリフト乗務時以外は脱げるので快適に過ごせます。
炎天下での講習になることもあるので通気性の高い素材でつくられた服を準備するのもよいでしょう。
ジーパンはOKだがダメージ加工はNG
フォークリフトの教習にジーパンを履いていくことは問題ありません。
しかし、破れた加工のしてあるダメージジーンズは肌が露出しているので、講習を受講できない可能性があるのでやめておきましょう。
ジーンズの生地によっては動きづらいものもあるので、伸縮性のあるストレッチ加工のあるジーンズがおすすめです。
実技講習が屋外の場合は雨対策が必要
実技講習は屋外で実施される教習所も多いです。当日に雨が降る場合は事前に雨具を準備しておきましょう。
フォークリフト実技講習は屋外で長時間過ごすことになるので、弱い雨でも雨合羽が必要です。
ポンチョタイプだとひらひらとして邪魔になります。スーツタイプで屋外の長時間作業に耐えられる防水性の高い雨合羽を準備しましょう。
冬場の防寒対策
フォークリフト実技講習は屋外の実施ですと、冬場はかなり寒いです。
保温性の高いアウターとインナーは必須です。
動きづらくならないように、薄手で機能性の高い服を選びましょう。
首元の寒さ対策はネックウォーマーがおすすめです。マフラーだとフォークリフト乗務時にほどけて落ちてしまうと、運転操作に支障をきたすことがあります。
手袋も準備した方がよいでしょう。素材によってはハンドル操作時に滑ってしまうものもあるので、滑り止めが付いた手袋がおすすめです。
手袋を付けていても手がかじかんでしまうこともあるので、使い捨てカイロも準備しておくと役立ちます。
学科講習に適した服装
学科講習はフォークリフトに乗務しないので、とくに服装の指定はありません。
しかし、教官も人間です。派手な服装やアクセサリーなどを身に着けていると、「まじめに講習を受ける気があるのか?」と思われてしまいます。
サングラスや帽子などは外して受講するのがマナーです。TPOに合った教育を受けるのにふさわしい服装で受講しましょう。
フォークリフト講習持ち物
フォークリフトの講習は教習所によって準備するべき持ち物は違います。
季節や天候、教習所のルールを考慮して、必要なものを準備しましょう。
また、教習所で指示された持ち物以外にも準備すると役に立つアイテムもあるので、下記で紹介します。
- 筆記用具
- ヘルメット
- 安全靴(運動靴も可)
- 軍手・手袋
- 使い捨てカイロ(冬季)
- レインウェア(雨天時)
筆記用具
学科講習を受講する際に筆記用具は必要です。
テキストは受講料に含まれているので教習所からの支給になります。ノートは特に必要ありません。
テキストに書き込み、学科試験の解答時にボールペンやシャープペン(鉛筆でも可)が必要です。
マーカーでテキストに印をつけるとわかりやすいので蛍光ペンもあると便利です。
フォークリフト講習にヘルメット準備は必要?
ヘルメットは教習所によっては貸し出しや使いまわしで使用するので、準備が必要がないこともあります。
しかし、使いまわしで装着するのが嫌な方は事前に準備しておきましょう。
フォークリフトの乗務におすすめのヘルメットの基準は次の3つになります。
- 耐衝撃性が高い
- 軽い
- 通気性が良い
フォークリフト乗務時にヘルメットを装着する主な理由は下記の2つです。
- 荷の落下から頭を守るため
- 衝突・転倒事故時に頭を守るため
ヘルメットの着用は労働災害を防ぐために講習だけではなく、企業内でも義務化されていることがほとんどです。
頭を守るために耐衝撃性が高いヘルメットを選ぶ必要があります。
また、ヘルメットは長時間装着することもあります。
軽くて通気性が良いヘルメットの方が作業時のストレスを軽減できるのでおすすめです。
まとめ
フォークリフト講習は夏は暑く冬は寒い過酷な環境での実施となります。
季節や天候を考慮して、安全で動きやすい服装で受講できるように準備が必要です。
実技講習は作業着でも私服でも問題ありません。長袖、長ズボンで肌の露出がない服装が安全なのでおすすめです。
半袖や半ズボンでは教習所の規定により講習を受講できない可能性もあるので注意が必要です。
実技講習が屋外での実施の場合は、雨対策で雨合羽の準備と保温性の高いインナーやネックウォーマーなどの防寒対策も準備してください。
持ち物は学科講習には筆記用具を準備しましょう。
実技講習には必要に応じてヘルメット、安全靴、軍手・手袋、使い捨てカイロ、レインウェアを事前に準備しておきましょう。
講習で使用しなくても、フォークリフトの仕事に従事するのであれば必要になるアイテムなのでそろえておいても損はしません。
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